「ダイヤモンド社」での企業出版を検討されている方へ
企業出版を検討されているなら、「ダイヤモンド社」の企業出版は必ず選択肢に入ってくるかと思います。
ダイヤモンド社は経済、経営、ビジネス書などを中心に出版している総合出版社です。
経済専門雑誌「週刊ダイヤモンド」を購読しているという方も多いかもしれませんね。
ダイヤモンド社という版元から出版できるという信頼性は大変魅力的ですが、出版費用や販売・宣伝などの展開はどのようなものなのでしょうか?
この記事ではダイヤモンド社の企業出版について、サービス内容、出版の流れ、気になる費用や印税、他社と比較したメリットとデメリットなどについて、詳しくご紹介していきます。
目次
ダイヤモンド社とは
株式会社ダイヤモンド社は、1913年(大正2年)に記者だった石山賢吉氏が経済誌「ダイヤモンド」(当時は月刊)を創刊して設立。
1933年(昭和8年)に株式会社化しました。
「ダイヤモンド」創刊時から数え、創業100年以上続く老舗出版社です。
本社は東京都渋谷区神宮前、支社は大阪市北区に構えています。
ダイヤモンド社の代表的な書籍・刊行物
ダイヤモンド社の代表的な書籍と定期刊行物についてご紹介しましょう。
P.F.ドラッカーの著作/関連書籍
1969年に『断絶の時代』が空前のベストセラーに。
その後もドラッカーの書籍を多数刊行する他、『ドラッカー入門』(上田惇生・著)などの関連書籍も好評。
『もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら』
岩崎夏海・著 2009年刊行
280万部を超える大ヒット作。『もしドラ』の略称で流行語大賞ノミネート、映画化も。
『嫌われる勇気』
岸見 一郎/古賀 史健・著 2013年刊行
日本における「アドラー」ブームを巻き起こす。160万部突破。
「地球の歩き方」
地球の歩き方編集室・著
旅行ガイドブックの定番、バックパッカー必携のバイブル。
女性向けガイドブック「aruco」などの姉妹シリーズも人気。
ダイヤモンド社の定期刊行物(雑誌)
- 週刊ダイヤモンド
- ダイヤモンド・ハーバード・ビジネスレビュー
- ダイヤモンドZAi
- TVステーション
- カー・アンド・ドライバー
ダイヤモンド社は経済、ビジネス書のイメージが強いかもしれませんが、他にも旅行ガイドブックの定番「地球の歩き方」、テレビ情報誌「TVステーション」、小説なども刊行している総合出版社です。
ダイヤモンド社の企業出版とは
現代は、SNSなどで誰もが簡単に情報発信できる時代です。
- 情報を手軽に伝えたい
- 不特定多数の読者に広く情報を伝えたい
という場合には、テレビ、ラジオ、インターネットといった媒体が適していますが、
- 多くの情報量を確実に伝えたい
- 特定のターゲットに情報を伝えたい
という場合は、“形あるもの”として手に取ることができる「出版」という媒体が効果的であると、ダイヤモンド社では考えています。
ダイヤモンド社の「強み」
ダイヤモンド社は、これまで100年以上に渡り、ビジネス出版で多くの実績を築き上げてきました。
そこで培った強みを、ダイヤモンド社方式の情報発信=企業出版で提供します。
ダイヤモンド社最大の強みとして、
- ダイヤモンド社とビジネス社会との結びつきがもたらす「信頼性」
- 書店とのコネクションにより、書籍を消費者に届ける「確実性」
- 「週刊ダイヤモンド」などの自社媒体を活用した「宣伝力」
の3点を打ち出しています。
それらが具体的にどのようなものか、続いて詳しく見て行きましょう。
ダイヤモンド社という「信頼性」
企業出版を検討されている方のほとんどが、「ビジネス書」に類する書籍の出版をお考えではないでしょうか。
ダイヤモンド社は創業100年以上の実績と、ビジネス社会との深い結びつきを持つ出版社です。
ダイヤモンド社からの企業出版なら、書籍に高い社会的信頼性を付与することができると自負しています。
ダイヤモンド社から商業出版する書籍と、企業出版する書籍の見た目に差異はありません。
一般読者は同じ「ダイヤモンド社」からの刊行物として、書店で手に取るのです。
書店とのコネクションがもたらす「確実性」
ビジネス出版で多くの実績をつくってきたダイヤモンド社は、書店との深い信頼関係も長年にわたって構築してきました。
多くの書店とのコネクションを活用し、刊行した書籍を一般の消費者・ターゲットへ届ける確実な販路を提供します。
様々な自社媒体による「宣伝力」
ダイヤモンド社には「週刊ダイヤモンド」などの雑誌や、「Diamond online」などのビジネス情報サイトといった自社媒体があります。
書籍の出版時には、これらの媒体で相互的に宣伝し、相乗的な訴求効果を狙っていきます。
※広告掲載などは、費用が別途発生するオプションサービスの可能性があります。
そのほかの企業出版についての記事
ダイヤモンド社の企業出版、サービス内容と実績は?
ダイヤモンド出版の企業出版は、必ずしも書籍の出版とは限りません。
企業広報誌やPR誌の作成、社史編纂や周年事業のイベント開催まで、企業のニーズに最も適したPR方法や媒体を提案しています。
書籍の出版
「商品・サービスの売り上げをアップしたい」という目的のクライアントには、書籍(単行本または新書)の出版をおすすめしています。
<実績例>
『日本一の変人経営者』
宗次徳二・著(カレーハウス CoCo壱番屋創業者)
2009年刊行
地方の小さなカレー専門店を、独学のチェーン展開で上場まで育てた創業者が記した飲食店のサービスの本質。
企業広報誌の発行
「事業のブランド価値を高めたい」という目的のクライアントには、企業広報誌の発行をおすすめしています。
「企業広報誌」とは何かというと、ブランディング・ツールとして法人顧客、個人会員、マスコミ等に配布する冊子のことを指します。
<実績例>
- 「Comfo」 三菱東京UFJ銀行
- 「Vistas Adecco」 アデコ株式会社
- 「TIME & SPACE」 KDDI株式会社
ゴールドカード会員に向けた季刊の会員誌。食・旅行・ショッピング・カルチャーなどの情報を掲載。
人材活用、雇用や労働を取り巻くさまざまな課題について取り上げる企業向け情報誌。
企業・団体の長、官界関係者、評論家などを対象に、情報通信の最新動向を紹介。
PR誌の発行
「新規顧客を獲得したい」「既存顧客との関係を強化をしたい」という目的のクライアントには、PR誌(定期刊行物)の発行をおすすめしています。
「PR誌」とは何かというと、訪問営業ツールとして活用できる読み物などで編集した冊子のことを指します。
<実績例>
「経営情報」社団法人 全国信用金庫協会
1965年の創刊以来、中小企業の経営者・商店主に愛読されている経営情報誌。
社史編纂、周年事業の開催
「投資家に向けた訴求をしたい」という目的のクライアントには、社史編纂や周年事業の開催をおすすめしています。
ダイヤモンド社の編集力による社史の編纂はもちろんのこと、記念式典の開催などの周年事業のサポートも行います。
<周年事業の実績例>
- (株)日立製作所
- (社)日本鉄鋼連盟
- 全国信用金庫信用組合労働組合 など
<社史編纂の実績例>
- (株)東芝
- 東武鉄道(株)
- 東京急行電鉄(株)
- 東洋埠頭(株)
- セコム(株) など
会社の歩き方(書籍)
「効率的な採用活動、リクルーティングをしたい」という目的のクライアントには、「会社の歩き方」の作成・出版をおすすめしています。
「会社の歩き方」とは、企業の風土や文化、思想や本質を紹介する企業入門書シリーズです。
就職希望者はもちろん、投資家、顧客など企業に興味を持つ全ての方へ、効果的に企業情報を発信します。
<実績例>
- 会社の歩き方2011 商船三井
- 会社の歩き方2014 キーエンス
ダイヤモンド社の企業出版、出版までの流れは?
ダイヤモンド社で企業出版を契約した場合、出版までの流れは下記の通りとなります。
コンサルティング
まずは企業側のニーズをヒアリング。
ターゲットを見極め、最適な媒体を提案します。
取材、原稿作成
経験豊富なプロの編集者・ライターにより徹底的に取材を行い、コンテンツを作成します。
デザイン、コピー
書店で手にとっていただけるよう、魅力的な装丁や宣伝コピーを施します。
販売促進・宣伝PR
ダイヤモンド社が築き上げたチャネルを通して全国の書店に強くPRします。
雑誌、新聞、中吊りポスター、Web媒体など、一般消費者に向けた宣伝活動も広く行います。
※広告掲載などは、費用が別途発生するオプションサービスの可能性があります。
ダイヤモンド社で企業出版、気になる費用は・・・
ダイヤモンド社に企業出版を依頼すると、出版費用はいくらかかるのでしょうか?
ダイヤモンド社の公式HPには、費用については公表されていません。
実際の制作日程・費用などは出版物の内容によって大きく異なります。具体的なご相談は弊社スタッフが承りますのでお気軽にお問い合わせください。
と記載されていますので、まずは問い合わせ・資料請求をする必要があります。
相談は無料ですので、気軽に問い合わせてみましょう。
ご参考までにダイヤモンド社で企業出版をする際の概算費用を記しておきますが、こちらはあくまでも目安です。
また、金額が変更となっている可能性もありますので、検討される際は、必ず正式な見積もりを取った上で行うようにしてください。
流通の有無 | 初版発行部数 | 費用(目安) |
---|---|---|
流通しない場合(社史など) | 1,000部〜 | 500万円〜 |
流通する場合(単行本) | 3,000部〜 | 650万円〜 |
費用の安い企業出版の記事はこちら
ダイヤモンド社で企業出版、印税ってあるの?
ダイヤモンド社の企業出版での印税は、初版分の印税は発生せず、増刷分より印税が発生する契約になるようです。
(ただし、初版分が完売し増刷となる書籍はそう多くありませんので、あまり期待はできません。)
仮に印税が発生した際に、
- 印税率は何%なのか?
- 発行部数(刷り部数)、または実売部数に対して支払われるのか?
については公表されていません。
案件によるという場合もありますので、問い合わせる際に確認してみてください。
まとめ〜ダイヤモンド社のメリットとデメリット
以上、ダイヤモンド社の企業出版についてご紹介してきました。
幻冬舎メディアコンサルティングや日経BPコンサルティングの出版費用も高額ですが、ダイヤモンド社も同程度かそれ以上に高い可能性がありますね。
また、ダイヤモンド社というブランド力や、書店とのコネクションがあることはわかりましたが、具体的な販売方法、広告・宣伝方法、成功事例についてはよくわからないというのが正直な印象です。
高額なコストに見合うほどのリターンがあるかどうか、見極める必要があると思いますので、まずは問い合わせを行い、担当者と直接面会して話を聞いてみるなどしてみましょう。
最後に、ダイヤモンド社で企業出版をする場合のメリットとデメリットについてまとめておきたいと思います。
メリット
- 「ダイヤモンド社」というネームバリュー
- ビジネス本出版の経験値の高さ(取材力、編集力)
- 書店とのコネクションや、自社媒体での宣伝・販促
デメリット
- 出版費用が高い
- 印税が増刷時からしか発生しない
- コストに見合うほどのリターンがあるか?
こんな方におすすめ
- ダイヤモンド社好きの方
- 週刊ダイヤモンドを購読している方
- 伝統的、保守的なものを好む方
企業出版を成功させるポイントの記事はこちら
「ダイヤモンド社」会社概要
会社名 | 株式会社ダイヤモンド社 |
---|---|
お問い合わせ | https://www.diamond.co.jp/go/old/bandn/pb2/index.html |
設立 | 1933年(昭和8年)5月25日 |
資本金 | 1億4000万円 |
事業内容 |
雑誌・書籍・デジタルメディアの発行・販売 |
本社 | 〒150-8409 東京都渋谷区神宮前6-12-17 ダイヤモンドビル |
支社 | 〒530-0004 大阪市北区堂島浜1-4-19 マニュライフプレイス堂島8F |